Meta広告で成果が出ない主な原因は?
Meta広告で成果が出ない主な原因は、以下の5つです。
ターゲティングの精度が甘い
同一ユーザーへ過度に同じクリエイティブが表示されてしまう
クリエイティブのクオリティが低い
コンバージョン計測で必要な設定に不備がある
学習フェーズ期間が未完了の間に設定を大幅に変更している
ターゲティングの精度が甘い
Meta広告では、主に以下3種類のオーディエンス設定を活用してターゲティングできます。
オーディエンスの種類 | 概要 |
|---|
コアオーディエンス | 年齢や性別、地域、興味関心、行動履歴などの基本情報をもとに設定できます。 |
カスタムオーディエンス | 「Webサイトへアクセスしたことがある」「アプリを利用している」など、すでに自社とつながりがあるユーザーをターゲットに指定できます。 |
類似オーディエンス | カスタムオーディエンスの情報をもとに、既存のオーディエンスに似ている新規オーディエンスをターゲットに設定できます。 |
各項目を詳細に絞り込み、ターゲットの解像度を高めて配信することで、より自社がアプローチすべきユーザーへリーチしやすくなります。
逆に言えば、上記のターゲティングの精度が甘いと、自社でアプローチしたいターゲットへ広告が届かず思うような成果は出ないかもしれません。ターゲットへ配信できなければ、多額の広告費用が無駄になる恐れがあるため注意しましょう。
同一ユーザーへ過度に同じクリエイティブが表示されてしまう
上記で解説したように、Meta広告ではかなり細かくターゲティングできます。しかし、あまり細かく項目を指定し、ターゲットを絞り込みすぎると配信先の母数が減るため、同一ユーザーへ同じ広告が過剰に配信されるかもしれません。
いくらユーザーのニーズにマッチする広告だとしても、短期間で同じデザインのMeta広告が何度も表示されれば、嫌悪感を抱かれるリスクがあるでしょう。
クリエイティブのクオリティが低い
ターゲットへ適切な回数だけ広告を配信できても、以下のようにクリエイティブのクオリティが低ければ、思うような成果は出ません。
キャッチコピーがターゲットのニーズに刺さらない
パッと見で内容を把握できないデザインになっている
テキストが小さすぎてキャッチコピーを読めない
広告文のイメージと遷移先LPの訴求メッセージが一致しない
LP内のCTAの位置がわかりにくい
ユーザーの購買意欲が高まるタイミングでCTAが設定されていない
LPがユーザーの疑問を解消する構成になっていない
質の低いクリエイティブを配信すると、広告自体をスルーされる可能性があります。仮に広告がクリックされても、「LPの主張に同意できない」「ニーズを満たすサービスのように感じない」などと思われると、コンバージョンまでつながりません。
コンバージョン計測で必要な設定に不備がある
Meta広告では、以下のいずれかを使ってコンバージョンを計測できます。
計測方法 | 概要 |
|---|
標準イベント | Metaがデフォルトで設定した項目を活用し、コンバージョンを分析する機能です。「支払い情報の追加」「カートに追加」「ウィッシュリストに追加」などの項目をもとにコンバージョンを計測できます。
参照:Meta|Metaピクセル標準イベントの仕様 |
カスタムコンバージョン | 標準イベントでは設定できない「より詳細な条件」を追加し、コンバージョンを測定できます。 |
上記のコンバージョン測定を活用する場合、Metaピクセルの作成やイベントコードの埋め込み作業などが必要です。もし設定を誤れば、データを正しく計測できません。
具体的な設定方法などは、「Meta広告(Facebook広告)のカスタムコンバージョンとは?タグ・指標の設定方法」で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
学習フェーズ期間が未完了の間に設定を大幅に変更している
「学習フェーズ期間」とは、Meta広告が最適な運用方法を見つけるために試行錯誤する期間のことです。事前に設定した範囲内で、AIがターゲティング精度や広告配置などを変更しながら、最適な配信方法を探っていきます。学習フェーズ期間は、(ある程度の差異はありますが)およそ「7日以内」が目安です。
しかし、もし「学習フェーズ期間に社内の事情で設定を頻繁に変更してしまった」ということが起きると、学習がリセットされてしまいます。意図せずともAIの学習機会を妨害してしまうため、注意しましょう。
参照:Meta|情報収集期間の重要性について
Meta広告で成果が出ない原因を自己診断|5分で分かるチェックリスト
上記を含め、Meta広告で成果が出ない原因を自己診断できるよう、チェックリストにまとめました。以下の括りでまとめているため、ぜひ参考にしてください。
配信設定に関するチェック項目
ターゲティングに関するチェック項目
クリエイティブに関するチェック項目
配信設定に関するチェック項目
配信設定に関するチェック項目は、以下の通りです。
キャンペーンの目的を適切に設定しているか? コンバージョンの測定コードを正しく設定しているか? コンバージョンイベントが重複登録されていないか? 適切な予算を設定しているか? 学習フェーズを考慮しつつ配信期間や予算を設定しているか? クリエイティブ(文言やデザインなど)に抜け漏れがないか?
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ターゲティングに関するチェック項目
ターゲティングに関するチェック項目は、以下の通りです。
自社のターゲット像を踏まえて各種オーディエンスを設定しているか? 過度にターゲット像を絞りすぎていないか? 成果へつながりにくいターゲットを適宜除外できているか? 既存顧客のデータベースなどをもとに分析しターゲットを設定しているか?
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クリエイティブに関するチェック項目
クリエイティブに関するチェック項目は、以下の通りです。
ターゲットの特性や好みにマッチするデザインで作れているか? ターゲットの悩みや不満に刺さるキャッチコピーを書けているか? 広告文のイメージと遷移先LPの訴求メッセージにズレはないか? LP内のCTAをわかりやすく設置しているか? ターゲットの購買意欲が高まるタイミングでLP内に適宜CTAを設置しているか? LPがターゲットの悩みや不満を解消できる構成となっているか?
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Meta広告で成果を出すための改善策
Meta広告で成果を出すには、以下のような改善策を実施してください。
ターゲティングを見直す
クリエイティブを最適化する
学習フェーズを安定化させる
社内でPDCAサイクルを回す体制を整備する
ターゲティングを見直す
先述のように、Meta広告では以下のように幅広い観点からターゲットを設定できます。
オーディエンスの種類 | 概要 |
|---|
コアオーディエンス | 年齢や性別、地域、興味関心、行動履歴などの基本情報をもとに設定できます。 |
カスタムオーディエンス | 「Webサイトへアクセスしたことがある」「アプリを利用している」など、すでに自社とつながりがあるユーザーをターゲットに指定できます。 |
類似オーディエンス | カスタムオーディエンスの情報をもとに、既存のオーディエンスに似ている新規オーディエンスをターゲットに設定できます。 |
こうした項目を見直し「興味関心の中でも何が響くのか?」「地域の中でもどの周辺を指定するとよいか?」などを設定することで、コンバージョンしやすいユーザーへリーチできるかもしれません。
とくに、類似オーディエンスを活用すると、「自社と関係性を構築しているユーザーと似ているターゲット」を洗い出せるため、よりコンバージョンの可能性が高い相手にリーチできます。
ターゲット像を決める際は、ペルソナ(具体的な状況を想定して設定する架空の顧客像)を決めましょう。ペルソナを定めれば、アプローチすべきユーザー像が明確になり、ターゲティングする際の参考にできます。ペルソナの設定方法を見直す際は、「ペルソナの作り方は?マーケティング業務で活用するポイントも解説」を参考にしてください。
ターゲティングの際は、自社との親和性を確保しつつ「広すぎず・狭すぎない範囲」で項目を指定することが大切です。範囲を指定する際の判断基準のひとつとして、「最適化の可否」をチェックしましょう。Meta広告で配信を開始すると、現在の広告が最適化されているかの可否を「アクティブ・情報収集中・情報収集が不十分」という指標でチェックできます。「アクティブ」以外の指標が続くようであれば、配信設定が最適化されていない可能性が高いため、ターゲティングを適宜見直してください。
ただしあまり短期間に変更を加えると、AIによる学習を妨害するため注意しましょう。
クリエイティブを最適化する
上記で記載したポイントを意識し、クリエイティブの質を高めてください。
ターゲットの特性や好みにマッチするデザインで作れているか?
ターゲットの悩みや不満に刺さるキャッチコピーを書けているか?
広告文のイメージと遷移先LPの訴求メッセージにズレはないか?
LP内のCTAをわかりやすく設置しているか?
ターゲットの購買意欲が高まるタイミングでLP内に適宜CTAを設置しているか?
LPがターゲットの悩みや不満を解消できる構成となっているか?
クリエイティブを改善するには、A/Bテストの実施がおすすめです。複数のクリエイティブを準備し、一部条件のみを変えた状態(「キャッチコピーだけを変える」「トップ画像だけを変える」など)で出稿することで、より成果が出やすいクリエイティブの条件を調査できます。
学習フェーズを安定化させる
Meta広告の学習フェーズ中は、配信設定やクリエイティブなどに大幅な修正を加えず、安定するまで一定期間待つことが大切です。運用開始から「およそ7日以内」を目安に、50件程度のコンバージョンデータを学習するため、この期間中は焦らず様子を見てください。
設定変更の必要性を最小限に抑えるためにも、最初にターゲット像を入念に定めておきましょう。
AIがスムーズに学習できるよう、「コンバージョンAPI」の導入も検討してください。コンバージョンAPIとは、サイト上で発生したコンバージョンイベント(商品購入や新規会員登録など)の情報を、直接Metaのサーバーへ送信できるツールです。Cookieの影響を受けないため、プライバシーを保護しつつ、より厳格な成果を計測できます。
とくにCookieは、個人情報保護の観点から規制の動きが加速しており、今後はCookieの情報を広告運用で活用しにくくなるかもしれません。そうした中でターゲットの情報を正確に分析し、広告運用へ活用するためにも、Cookieを経由しないコンバージョンAPIを導入するとよいでしょう。Cookie規制の詳細については、「【2024年8月版】Cookie規制とは?影響や今後の対策を解説」をご覧ください。
コンバージョンAPIの設定方法は、Meta公式のスタートガイドで解説しています。
社内でPDCAサイクルを回す体制を整備する
Meta広告で成果を出すには、ある程度の期間(目安は最低3ヶ月程度)がかかります。そのため、運用期間内で適切にPDCAサイクルを回して改善できるよう、社内体制を整えましょう。例えば以下のようなイメージです。
定例ミーティングなど情報共有や改善案の議論ができる機会を設ける
別部門と連携し広告運用に役立つ情報を共有できる体制を整える
(規模的に可能なら)運用専門の部署を新設しノウハウを蓄積できる体制を作る
今後のMeta広告運用で成果を出すための考え方
今後のMeta広告の運用で成果を出すには、以下2つの考え方を意識することが大切です。
AIによる自動最適化を活用する
人的リソースを「Meta広告の戦略設計」へ重点的に投下する
AIによる自動最適化を活用する
Meta広告では、「Meta Advantage+」というツールを提供しています。「Meta Advantage+」とは、広告配信の設定に関わる作業を、AIが自動で実施するツールのことです。具体的には、目的に合わせてターゲットを自動調整できる「Advantage+ オーディエンス」や、最適な広告の配置位置を調整できる「Advantage+ 配置」、ターゲットに響くクリエイティブとなるよう自動で最適化する「Advantage+ クリエイティブ」といった種類があります。
参照:Meta|Meta Advantage+について
こうしたMetaが提供しているAIツールを活用することで、作業の手間を省きつつ、効率的にターゲティング設定や予算配分の最適化などを実行できます。
とくに企業では、広告運用だけでなく売上に直結するコア業務(新サービスの開発や営業活動など)に取り組む必要があります。そのため、Meta広告を運用したり成果改善に向けた施策を行ったりするなどの業務は、どうしても優先度が低くなりがちです。
しかし、AIによる自動最適化を活用できれば、広告運用に割くリソースを抑えながら高い費用対効果を実現できます。
人的リソースを「Meta広告の戦略設計」へ重点的に投下する
AIを活用し、配信設定やクリエイティブ改善などを自動化することで、広告運用の負担を軽減できます。
とはいえ、すべてを丸投げすることは避けましょう。確かにAIであれば、過去の膨大なデータをもとにスピーディーに最適なターゲティングや広告配置などを洗い出せるため、自社の負担を削減しつつある程度の成果が期待できます。
しかし、以下のようにさらなる深掘りが必要な作業では、やはり人間の力が必要です。
ターゲットの潜在ニーズを深掘りする
クリエイティブの細かい表現や構成、デザインなどを微調整する
現場の意見を踏まえ実態に即したターゲットを設定する
現実的に達成を目指せるKPIとなるよう数値を見直す
ベースとなる改善案の設計はAIに任せて、空いたリソースを上記のような「より詳細なMeta広告の戦略設計」へ投下することが大切です。