Pinterest広告の仕組みとは?
そもそも「Pinterest」とは、画像や動画をメインに投稿できるSNSのことです。自分が作成・撮影した画像や動画を投稿するだけでなく、他のユーザーが投稿したコンテンツで気に入ったものがあれば、「ピン」を使って「ボード」に保管できます。
このPinterest上に掲載できる広告が「Pinterest広告」です。他のユーザーの投稿に溶け込む形で自然と表示されるため、ユーザーへ広告表示によるストレスを与えず自社をアピールできます。

引用:Pinterest「ホームフィード」

他SNS広告との違い
XやInstagram、FacebookなどのSNSの場合、主に「ユーザーが最近あった出来事を投稿して交流する」という使い方がメインでした。
一方でPinterestの場合、ユーザーはいずれ自分が起こしたいアクションを踏まえて「役立ちそうな情報があるか?」という観点で投稿をチェックする傾向にあります。例えば、「今日の夕飯のレシピを決めたいので料理写真を検索する」「年末の旅行場所を決めたので観光スポットの写真をチェックする」というイメージです。

引用:Pinterest「検索結果」
このように「◯◯を購入したい」「□□へ行きたい」といった購買意欲が高いユーザーが多いため、ニーズにマッチする広告を表示できれば、直接コンバージョンへつながりやすい点が魅力です。
他の主なSNS広告について知りたい場合は「各SNS広告の特徴、費用、選び方を解説」をご覧ください。
Pinterest広告の強み
Pinterest広告の強みとしては、大きく以下が挙げられます。
競合がまだ少ないためターゲットへ積極的にアプローチしやすい
画像や動画を活用できるため潜在層に刺さるアプローチを実施しやすい
Pinterestの日本国内ユーザー数は「約1,050万人(2024年10月時点)」と推測されています。Xは「約6,800万人 (2025年5月時点)」、Facebookは「約2,600万人(2019年3月時点の公式発表)」であることを踏まえると、まだまだ発展途上です。
しかしその分、広告を出稿している競合他社も少ないため、自社が狙うべきターゲットへ優先的にアプローチできる可能性があります。着実にターゲットへ広告が届けば、最低限のコストでコンバージョンを生み出し、最終的なCPA(顧客獲得単価)の改善まで達成できるかもしれません。
また、Pinterest広告では、画像や動画を使って視覚的にアプローチできます。文字のみの広告より目に留まりやすいため、自社を認知していないユーザーであっても、思わず意識し、クリックされる可能性があるでしょう。
上記を含めて、より詳しいPinterest広告の仕組みや利用のメリット、出稿手順などは「Pinterest広告の始め方完全ガイド|メリット、費用、効果を最大化させるポイントまで」で解説しています。
自社運用と運用代行を徹底比較
上記のPinterest広告を運用するにあたって、「自社運用or運用代行の依頼」で迷うかもしれません。どちらの方法にもメリット・デメリットがあるため、自社の人員状況や予算、広告運用の知見などを踏まえ、適切な方法を選ぶことが大切です。

自社運用のメリット・デメリット
まずは自社運用のメリット・デメリットを解説します。
自社運用のメリット
自社運用のメリットとしては、大きく以下が挙げられます。
商品やサービスへ理解ある担当者が対応できる
社内でノウハウを蓄積できる
比較的コストを抑えやすい
スピード感を持って柔軟に対応できる
自社運用の場合、商品やサービスを深く理解している社内の人間が担当者に就きます。業界における自社の立ち位置や差別化ポイント、弱みなどを入念に把握して運用できるため、以下のようなポイントを適切に判断し、効果的に広告を運用しやすい点が魅力です。
ターゲットはどんな画像や動画を好むのか?
一番打ち出すべきサービスの強みはどこか?
どんな文言だとターゲットの興味を惹けるのか?
また、最初から自社運用することで、素材選定や出稿方法、改善施策の実行方法などに関するノウハウをスピーディに蓄積できます。運用初期は試行錯誤しますが、ノウハウを蓄積できれば長期的な費用対効果を高められるはずです。
さらに、代理店への支払いがないため、コストも抑えられます。クリエイティブ制作も社内で完結すれば、そこまで支出は膨らみません。また、コミュニケーション相手も社内の人物がメインであるため、「改善施策の共有に時間がかかる」「クリエイティブ制作の進捗を逐一確認した際にレスポンスが遅れる」といった事態を回避し、スピーディに運用できます。
自社運用のデメリット
自社運用のデメリットとしては、大きく以下が挙げられます。
社内にPinterest広告運用の知識を持つ人材がいるとは限らない
担当者の工数が増える
運用が属人化するリスクがある
Pinterest広告の運用では、以下のように専門知識が必要な業務が多数存在します。
ターゲット選定
クリエイティブ制作
出稿後の効果測定
改善施策の設計
こうした専門知識を持つ人材が社内に在籍していない場合、0から手探りで運用しなければならず、ハードルは大きく上がります。
また、運用できる人材が在籍していても、上記のように幅広い業務を実施する必要があるため、担当者の負担が膨らむかもしれません。他のコア業務に支障をきたしたり離職を招いたりするケースもあります。
もし運用が属人化している状態で担当者が離れた場合、正しい運用方法を把握している人物が不在となり、Pinterest広告の運用自体が止まるかもしれません。
自社運用がおすすめの企業
上記を踏まえると、以下のような企業であれば自社運用がおすすめです。
社内で広告運用の経験があり知見が蓄積されている企業
Pinterest広告の運用に対応できる人材が在籍している企業
クリエイティブを制作できる人材が在籍している企業
広告運用ノウハウを社内で共有する体制が整備されている企業
運用代行のメリット・デメリット
続いて運用代行のメリット・デメリットを解説します。
運用代行のメリット
運用代行のメリットとしては、大きく以下が挙げられます。
初期段階から専門家の知見を活用して運用できる
短期的な成果を狙いやすい
自社で投下するリソースを節約できる
Pinterestの最新情報に合わせて施策を実行できる
運用代行であれば、初期段階からプロの知見を活用し効果的に広告を運用できます。自社で試行錯誤する時間を省けるため、初めから正しい方向性でターゲット選定や効果測定などを実施し、短期的な成果を狙える点が魅力です。
また、予算設定や配信設定、クリエイティブ制作、成果の測定、改善施策の設計などを含め、広告運用に関する業務を丸ごとお任せできます。自社の業務量を大幅に節約できれば、より売上に直結するコア業務へリソースを投下しやすくなります。
さらに「Pinterest広告の設定方法が変更された」「新機能が実装された」という場合も、スピーディに対応して広告施策へ反映できる点も魅力です。こうした媒体の最新情報は、常にチェックしないと見落としかねないため、トレンドに合わせ適切に運用できるというのは、運用代行の大きな強みと言えるでしょう。
運用代行のデメリット
運用代行のデメリットとしては、大きく以下が挙げられます。
代行費用がかかる
外部の担当者とのコミュニケーションコストがかかる
社内でノウハウが蓄積されにくい
運用代行を依頼する場合、必ず費用がかかります。主に初期費用や月額費用が発生します。広告運用が成功すれば長期的に売上を伸ばせますが、短期的な支出が膨らみやすい点は押さえてください。
また、代理店担当者との連携が必要なため、社内で運用するよりコミュニケーションの手間がかかります。もし担当者のレスポンスが遅ければ、施策の改善が進まず、思うような成果が出るまで時間がかかるかもしれません。レスポンスを待つ間もコストは発生するため、企業としては大きなネックポイントです。
また、運用をプロへ任せられる点は魅力的ですが、あまり自社が関与しないと社内にノウハウが蓄積されません。ノウハウが蓄積されないと、代理店なしでは運用できない状態に陥り、長期的なコストが膨らみます。
運用代行がおすすめの企業
上記を踏まえると、以下のような企業であれば運用代行がおすすめです。
運用代行に必要な予算を確保できる企業
自社本来のコア業務へ大幅にリソースを割きたい企業
代理店とスムーズなコミュニケーションを取れる企業
広告運用で短期的な成果を狙いたい企業
ハイブリッド型という選択肢も検討しよう
自社運用と運用代行を切り分けるのではなく、両者を組み合わせた「ハイブリッド型での運用」も検討してください。
例えば「クリエイティブの素材集めや商材知識の集約は社内で実施し、詳細な施策設計は代理店に任せる」というように進めれば、専門性が高い領域をプロへ依頼しつつ自社で対応したほうが早い業務は内製できるため、施策のスピード感を早められます。
また、ある程度社内での運用体制が整っていれば、着実にPinterest広告運用の知識が蓄積されるため、長期的な内製化を考えている場合にも効果的です。
ハイブリッド型で進める場合は、代理店側と「どの業務をどちらが担当するのか?」という部分を明確化してください。
事前に業務範囲を線引きしておくことで、お互いに「次はクリエイティブ制作を行うので早めに社内の素材を集めておこう」「改善施策の設計は任せているのでその間は自社のコア業務に集中しよう」というように、タイミングに合わせて適切な判断を下せます。
Pinterest広告代行の費用相場
Pinterest広告代行の費用相場は、主に以下の通りです。
初期費用:5万円前後
月額の運用手数料:広告費の20%前後
初期費用については、代理店ごとで「初期設定費」「初期構築費」というように、名称が異なる場合があります。契約後に「初期費用はないかと思ったら別の名目で設定されていた」といったことがないよう、事前に確認してください。
運用手数料については、広告費から一定のパーセンテージを差し引くことが一般的です(広告費連動型)。
ただし、実際の手数料は「広告規模」によって変動するケースがあります。例えば、広告費として毎月1,000万円を投下した場合、そのまま20%の手数料を適用すると、代理店への支払額が膨らんでしまいます。そのため、多少手数料を引き下げることが一般的です。
なお、運用手数料については、広告費連動型以外にも以下のような種類があります。
成果報酬型:広告によって生み出した成果に応じて料金が変動します。
固定型:成果に関わらず毎月一定の料金を支払います。「運用額20万円未満は◯万円・20万〜50万円は□万円」というように、運用額に応じて固定報酬を決めているケースもあります。
運用代行の依頼前に必要な準備と基本の流れ
実際に運用代行を依頼する場合は、以下の流れを意識することがおすすめです。必要な準備もまとめているため、依頼前に抜け漏れがないかぜひチェックしてください。
依頼前に必要な準備
依頼前に以下の項目を準備してください。
Pinterest広告の出稿で達成したいゴール
ゴール達成までに必要なKPI
自社がアプローチしたいターゲット像
クリエイティブ制作で使えそうな画像や動画などの素材
広告運用に投下できる「予算・期間・人員」
とくにPinterest広告の運用では、「達成したい出稿目的」の設定が必須です。
例えば「新商品の売上を伸ばしたい」「新サービスの登録者数を伸ばしたい」などのイメージです。最終的なゴールを決めておくことで、クリエイティブ内容や配信時間などの詳細を適切に設定できます。
目的については、なるべく数値で決めることが理想です。数値目標を定めておくことで、中間目標であるKPIを決める際、「どの数値が・どのくらい不足しているのか?」という点を定量的に判断できます。
また、ターゲット像も決めておくと、ユーザーに刺さるデザインや視聴されやすい時間帯などを適切に判断できるため、広告の出稿効果をより高められるかもしれません。
運用代行を依頼する際の一般的なフロー
運用代行を依頼する際の基本的な流れは、以下の通りです。具体的な依頼の流れは代理店によって異なるため、事前に確認してください。
自社の要望にマッチしそうな代理店を複数社ピックアップする
相見積もりを取って1社を決める
自社の目標や希望の要件などをヒアリングしてもらう
アカウント構築やタグ設置などの初期設定を行う
ターゲットや出稿目的を踏まえてクリエイティブを制作する
実際に広告を配信する
配信の効果測定を実施する
効果をレポートにまとめて次回に向けた改善提案を受ける
出稿目的やターゲットなどについては、代理店へ相談した際にヒアリングしてもらえます。
とはいえ、よりスムーズにヒアリングを進めるためにも、ある程度自社でも方向性を明確化しておいてください。代理店としてもスムーズに課題や要件を確認できれば、具体的な「広告施策の提案の設計」に時間を割けます。スピーディに施策を運用開始できるため、短期間で成果を狙うためにも事前に自社で洗い出しておくことがおすすめです。
また、アカウント構築やタグ設定などの導入方法も、自社である程度流れを押さえておいてください。基本は代理店が実施しますが、自社で大まかな流れを把握していれば、次のアクションを予測しスムーズに手順を進められます。
具体的なPinterest広告の始め方は「【2025年最新】Pinterest広告の始め方|初心者でも配信開始できる完全マニュアル」をご覧ください。
よくある失敗と解決策
Pinterest広告の運用代行を依頼する際によくある失敗としては、主に以下が挙げられます。それぞれの解決策もまとめているため、運用代行を成功させたい企業はぜひチェックしてください。
当初の想定よりもコストが膨らんでしまう
代理店へ丸投げしてしまい方向性への認識がズレる
当初の想定よりもコストが膨らんでしまう
以下のようなケースが原因で、当初の想定より広告の運用コストが膨らむことがあります。
配信対象者を適切に絞れておらずターゲット外のユーザーにアプローチしてしまう
クリエイティブの質が低くターゲットに刺さっていない
出稿している競合他社が多く広告単価が上がっている
ターゲットの居住地域に配信できていない
など
上記の状態でPinterest広告を運用し続けても、成果が出ない割にコストばかり膨らむでしょう。
【解決策】
いきなり大規模に運用せず、まずはテスト配信から小さく始めてください。例えば「期間限定キャンペーンのみで試す」「特定の商材のみで広告を配信する」といったイメージです。スモールスタートであれば、思うような成果が出なくても支出を抑え、企業全体の損失を軽減できます。
代理店へ丸投げしてしまい方向性への認識がズレる
代理店へ広告運用業務を丸ごとお任せすれば、確かに自社の負担を大幅に軽減できます。とはいえ、以下のような業務まで丸投げすることは避けてください。
出稿目的の設定
ターゲット選定
クリエイティブ制作
商材知識の落とし込み
配信内容の改善
など
上記のような業務まで丸投げすると「広告で打ち出したサービスの魅力が自社の主張と異なる」「想定したクオリティのクリエイティブが納品されない」といった事態が発生しかねません。認識のズレが続けば自社のゴール達成は遠のき、長期的な費用対効果も低下します。
【解決策】
導入時だけでなく、本格的な運用開始後も定例ミーティングの場を設けて適宜方向性を確認してください。「どんな成果を出すことを目的に・どういう意図で・どのように運用しているのか?」という認識を逐一擦り合わせることで、方向性を修正しつつ運用できます。
Pinterest広告の運用代行会社を選ぶポイント
実際にPinterest広告の運用代行会社を選ぶ際は、以下のポイントを意識してください。
自社の目的にマッチしているか?
豊富な実績と高い専門性を持っているか?
自社のニーズにマッチしたサポート体制があるか?
料金の内訳を明確に提示してくれるか?
自社の目的にマッチしているか?
代理店ごとで、得意なジャンルや業種などは異なります。より高い成果を出すには、以下のように自社の目的を踏まえて適切な代理店を選ぶことが大切です。
潜在層に対して自社の認知を拡大したい
サービスの登録者数を増やしたい
期間限定キャンペーンで売上を伸ばしたい
見込み顧客の育成を重点的に実施したい
基本的に、各代理店の公式サイトには「具体的にどのようなシーンで力を発揮できるか?」「他社よりどのような強みを持っているのか?」などが記載されています。自社の目的にマッチする記載がないか、ぜひ細かくチェックしてください。
豊富な実績と高い専門性を持っているか?
運用実績を豊富に持っているか確認してください。Pinterest広告の運用事例が多ければ、より高い専門性を持っていると期待できます。企業によっては、具体的な取り扱い件数やクリエイティブ制作事例などを公式サイトで公開しているため、事前にチェックしてください。
可能であれば、Pinterest広告以外の運用実績を確認しておくこともおすすめです。Web広告を幅広く取り扱える代理店であれば、例えば「Instagramと連携し投稿写真を自動でPinterestで活用できるようにする」というイメージで、他の広告媒体と組み合わせた柔軟なマーケティング戦略を設計できます。
自社のニーズにマッチしたサポート体制があるか?
代理店のサポート体制は、以下のように企業によって内容が異なります。
週次レベルでレポートを作成し成果をこまめに報告してくれる
専任担当者が就いてくれる
短期的な広告出稿だけでなく長期的に伴走支援してくれる
他のSNS広告などと組み合わせた戦略を提案してくれる
クリエイティブ制作の人員確保もお任せできる
客先常駐でスムーズに対応してくれる
幅広い選択肢があるため、自社のニーズや状況を踏まえて、適切なサポート体制が受けられる代理店を見つけることが大切です。
例えば「Pinterest広告は初めてだがWeb広告自体は運用経験があるので最低限のサポートでOK」という場合は、基本的なサポートのみを利用しリーズナブルに抑えられるかもしれません。一方で広告運用自体が初めてであれば、導入から改善施策の設計までワンストップで支援してくれる代理店のほうが安心です。
料金の内訳を明確に提示してくれるか?
代理店によっては、提示された広告運用費用の内訳が不明瞭なケースもあります。
料金が曖昧な状態で運用を開始すると、「使いたいサポートが有料だった」「請求金額が一定以下の場合は別途料金が発生することを知らなかった」などのトラブルが起こりかねません。安心して運用できるよう、料金を明確に提示してくれる代理店を選ぶことが大切です。
具体的には以下の項目を重点的にチェックしてください。
初期費用は発生するのか?
手数料の割合は?
手数料の割合は広告の運用費によって変動するのか?
「広告費が少ない場合は別途で料金が発生する」などの特別ルールはあるのか?
最低出稿金額は設定されているのか?
どのサポートにどのくらいの金額が必要なのか?
以上のポイントも踏まえつつ、具体的におすすめの広告運用代理店を「広告運用代行とは?利用のメリット、依頼できる業務、費用対効果の高め方」で15社、ピックアップしています。Pinterest広告だけでなく幅広いWeb広告の運用に対応しているため、ぜひ参考にしてください。