「今のCRMが使いづらい…」「自社の営業プロセスに合わせてカスタマイズしたい…」──そんな課題を抱える企業担当者の方へ。
データ管理や営業支援ツールは日々進化しており、従来型CRMに物足りなさを感じているなら、新たな選択肢として注目したいのが、自社の業務にピッタリ合うカスタマイズが可能なCRM、Attioです。
この記事では、公式サイトや公的なレビュー情報に基づき、Attioの特徴、料金、活用イメージ、他のCRMとの比較ポイントまで、丁寧に解説します。
「今のCRMが使いづらい…」「自社の営業プロセスに合わせてカスタマイズしたい…」──そんな課題を抱える企業担当者の方へ。
データ管理や営業支援ツールは日々進化しており、従来型CRMに物足りなさを感じているなら、新たな選択肢として注目したいのが、自社の業務にピッタリ合うカスタマイズが可能なCRM、Attioです。
この記事では、公式サイトや公的なレビュー情報に基づき、Attioの特徴、料金、活用イメージ、他のCRMとの比較ポイントまで、丁寧に解説します。
目次
Attioは、顧客データをただ蓄積するだけではなく、ビジネスの成長とともに進化する次世代型CRMツールです。
「世界で最も柔軟なCRM」をコンセプトに開発され、開発している企業は、2024年には3,300万ドルの資金調達を行うなど急成長しています。
参考:Attio raises $33 million in funding
一般的なCRMがあらかじめ定義されたデータ構造やワークフローに企業を合わせる設計であるのに対し、Attioは「企業側が自由に形を作れるCRM」であることを重視しています。
柔軟なデータ設計、高度な連携機能、リアルタイムでのチームコラボレーションを軸に、成長企業のニーズに適したツールとして支持を集めています。
Attioは、データベース構造を基盤としているため、企業固有のニーズに合わせて顧客情報の管理方法を自由に設計できます。営業プロセス、顧客セグメント、商談ステータスなど、あらゆる要素を自社のビジネスに最適化できるところがAttioの最大の特徴です。
この章では、Attioの主な特徴・強みを5つ取り上げて紹介します。
Attioの最大の強みは、データベース構造を自由にカスタマイズできる点です。
顧客、案件、製品など、ビジネスに必要なあらゆる要素を関連付けられます。このデータモデルの柔軟性により、営業プロセスや顧客管理方法を完全に自社仕様にカスタマイズできます。
引用:https://attio.com/product/data
例えば、BtoB企業であれば「企業」と「コンタクト」の関係性に加え、「商談」「製品」「サポートケース」など複数の要素を有機的に連携させた独自の管理体系を構築できます。また、業種特有の項目(例:製造業なら「製品型番」「保守期限」など)も簡単に追加できます。
従来のCRMでは「あらかじめ用意された枠組みの中での制限付きカスタマイズ」でしたが、Attioでは「白紙からの自由な設計」が可能になっています。
Attioは、メールクライアントやカレンダーと緊密に連携し、顧客とのコミュニケーション履歴を自動的に取り込みます。Gmail/Googleカレンダー、Office 365との連携により、営業担当者が二重入力する手間を大幅に削減します。
引用:https://attio.com/product/data
たとえば、特定の顧客とのメールのやり取りは自動的に該当顧客のプロフィールに記録され、アポイントメントもカレンダーから自動同期されます。これにより、「CRMへの入力忘れ」という典型的な問題を解消し、常に最新の顧客状況を把握できるようになります。
Attioは単なるデータベースではなく、チーム全体の協働プラットフォームとして機能します。顧客データに対して直接コメントを付けられるため、引き継ぎや情報共有がスムーズに行えます。また、タスク管理機能により、顧客に対するフォローアップアクションを見逃すことなく管理できます。
権限管理も細かく設定可能で、役割に応じた適切なアクセス権限を付与できます。例えば、営業チームには顧客データの編集権限を、マーケティングチームには閲覧のみの権限を与えるといった設定が可能です。
Attioはデータの可視化・分析機能も充実しています。ドラッグ&ドロップの直感的なインターフェースで、複雑なレポートやダッシュボードを技術的な知識なしで作成できます。
営業パイプライン分析、顧客セグメント別の成約率、営業担当者のパフォーマンス比較など、意思決定に必要なデータを瞬時に可視化します。さらに、カスタムフィールドを使った独自の分析軸も簡単に追加できるため、自社のKPIに合わせたモニタリングが可能です。
従来のCRMでは専門的な知識を持ったシステム担当者に依頼する必要があったレポート作成が、Attioでは各部門のマネージャーが自ら数分で作成できるようになりました。これにより、データに基づいた迅速な意思決定が可能になります。
引用:https://attio.com/product/reporting
引用:https://attio.com/product/data
Attioは、他のビジネスツールとの連携も容易です。Zapierをはじめとする各種連携サービスに対応しているため、プログラミングなしでワークフローを自動化できます。
例えば、ウェブフォームから入力された見込み客情報をAttioに自動登録したり、特定の条件を満たした顧客に対してSlackに通知を送ったりといった自動化が簡単に設定できます。また、APIも提供されているため、より高度なカスタム連携も可能です。
Attioのこうした自動化機能により、単純作業から解放され、より付加価値の高い業務に集中できます。
連携できるツールについて詳しく知りたい方は、以下の公式ページをご覧ください。
▼Attioが連携できるツール
この章では、Attioと他のCRMツールとの比較として、SalesforceとHubspotを取り上げます。
▼Attioと他CRMの違い
Hubspotは柔軟性や使いやすさが優れており、CRMを積極的に業務に組み込み、自社の成長に活かしていきたいという企業に適していると言えるでしょう。
一方、Salesforceはデータ分析や複雑なカスタマイズ性など、高度かつ複雑な大規模案件を抱える企業に、Hubspotはその機能のシンプルさや価格帯から、「まずは始めてみたい」という企業に適しています。
そしてAttioは、Salesforceほどの大規模対応力はないものの、中小〜成長企業にとって必要十分な柔軟性と直感的な操作性を兼ね備えており、両者の中間的なポジションとして非常にバランスの取れた選択肢です。
「自由度の高いCRMを自分たちで運用していきたい」「ツールに合わせるのではなく、自社の業務にフィットさせたい」というニーズをもつ企業にとって、有力な代替手段となるでしょう。
より正確な情報を知りたい方は、それぞれの公式ページをご覧ください。
▼各CRMツールの公式ページ
Attio:https://attio.com/
Salesforce:https://www.salesforce.com/jp/
Hubspot:https://www.hubspot.jp/
この章では、Attioを導入するメリットを4つ取り上げて解説します。
1点目のメリットは、営業担当者の日常業務の大きな効率化です。朝、オフィスに着いたらAttioのダッシュボードを開き、今日のタスクとフォローアップすべき顧客が一目で分かります。メールやカレンダーとの自動同期により、昨日のやり取りや今日の予定も自動的に反映されているため、二重入力の手間がありません。
2点目のメリットは、見込み客へのより良い対応が可能になることです。問い合わせフォームから入った情報は自動的にAttioに登録され、担当者にタスクとして割り当てられます。顧客の行動履歴(Webサイト訪問、資料ダウンロードなど)も連携されているため、ニーズを把握した上で最適なアプローチが可能になります。
3つ目のメリットは、直感的な案件管理による業務の効率化です。ドラッグ&ドロップでステータスを更新できるカンバンビューは、案件の全体像を視覚的に把握するのに役立ちます。また、案件に関連する全てのコミュニケーション履歴、ドキュメント、タスクが一箇所に集約されているため、複数の担当者が関わる大型案件でも情報の分断が起きません。
また、経営層やマネジメント層も、リアルタイムの営業データがダッシュボードで可視化されるため、いつでも最新の状況を把握できます。営業パイプラインの予測精度が向上し、より正確な売上予測や経営判断が可能になるでしょう。
4つ目のメリットは、より迅速かつ強力なチーム連携が可能になることです。
例えば、営業担当が獲得した新規顧客は、カスタマーサクセスチームにスムーズに引き継ぐことが可能です。両チームが同じデータベースを共有しているため、顧客情報の引き継ぎミスや重複対応といった問題が解消されます。
さらに、マーケティングと営業の連携もポイントです。リードの質や成約率などのデータを分析することで、効果的なマーケティング施策の特定や、セールスとマーケティングの整合性向上が実現します。
Attioの料金プランは、無料プランを含む4段階に分けられます。
無料プランでも最低限の機能は使えますが、中小企業以上であれば、充実した機能をもつプロプランで利用することをおすすめします。
▼月間プラン
フリー:$0/ユーザー/月(無料プラン、リアルタイムの連絡先同期・自動データエンリッチメントなど)
プラス: $36/ユーザー/月(プライベートリスト、人数制限なし)
プロ: $86/ユーザー/月(コールインテリジェンス、優先サポート)
エンタープライズ:カスタム価格(無制限のオブジェクト)
▼年間プラン
フリー:$0/ユーザー/月
プラス:$29/ユーザー/月
プロ:$69/ユーザー/月
エンタープライズ:カスタム価格
※年払いを月額払いに換算しています
プラスプランとプロプランは、月間よりも年間払いのほうが20%お得になります。
Attioの料金プランについて詳しく知りたい方は以下の公式ページをご覧ください。
▼Attioの価格について
メリットの多いAttioですが、注意点・デメリットもあります。
Attioを導入する際の注意点として、まず日本語サポートの状況を押さえておく必要があります。現時点(2025年6月現在)では、Attioの対応言語は主に英語で、公式の管理画面やドキュメントの表記、公式のサポートについては英語となっています。
ただし、Attioの日本市場への注力は徐々に強まっており、日本語対応のパートナー企業も増えつつあります。日本語サポートを重視する場合は、こうした認定パートナーを介した導入を検討するとよいでしょう。
Attioは柔軟性が高い反面、非常に複雑な承認フローや業界特化型の機能を必要とする大規模企業では、追加の工夫が必要になる場合があります。
例えば、多段階の複雑な承認フローを実装する場合、Attioの標準機能だけでは限界があり、Zapierなどの外部サービスと組み合わせた対応が必要になることがあります。また、数万件を超える大量データを扱う場合、パフォーマンスの最適化が必要になるケースもあります。
特に規制の厳しい産業(金融、医療など)では、業界特化型のCRMがもつ専門機能と比較すると、追加開発が必要になる場合があります。この点は、導入前に自社の特殊要件をリストアップし、対応可否を確認することが重要です。
そのため、高度なワークフロー自動化や複雑な承認プロセスを構築したい場合は、Salesforceのような専門型CRMの方が適しているケースもあります。
導入にあたっては、自社の業務要件との適合度を慎重に見極めることが大切です。
Attioの主な強みは「柔軟性」「チーム連携」「分析強化」の3点に集約されます。柔軟なデータモデルによって自社独自の顧客管理体系を構築でき、充実したコラボレーション機能でチーム全体の連携が強化されます。さらに、高度なデータ分析機能により、顧客データから有益なインサイトを得ることができます。
対応言語などの注意点もありますが、成長フェーズの企業やユニークな営業プロセスをもつ企業にとって、Attioは理想的な選択肢となるでしょう。特に、現在のCRMに不満を感じている企業、「使いやすさ」と「カスタマイズ性」の両方を求めている企業にとって、Attioは検討する価値が高いと言えます。
Attioは成長企業向けに設計された柔軟性重視のCRMとして、今後の機能拡張にも大きな期待が寄せられています。既存CRMの枠組みでは解決できない運用課題を抱えているなら、Attioは一度試してみる価値が十分にあるでしょう。
Attioには、「柔軟なデータモデルとカスタマイズ性」「メール・カレンダーとの自動同期」「チームコラボレーション機能の充実」「高度なレポ-ト・データ分析機能」「ノーコード/ローコードでの自動化連携」の5つの特徴があります。
詳しくは「Attioの主な特徴・強み5選」の章をご覧ください。
Attioを導入することで、自社に合わせたタスクの自動化や整理がされ、日常業務の効率化、顧客対応や案件管理の最適化が可能になります。
詳しくは「Attio活用のメリット4選|セールスオペレーションをこう変える」の章をご覧ください。