目次
ケース1:受託制作や制作会社(複数案件を並行で回す場合)
ケース2:自社SaaSのプロダクトチーム
ケース3:情報発信中心のマーケチームや少人数スタートアップ
どの情報をどちらに置くかの一例
移行・整理の進め方イメージ
「ClickUpとNotion、どちらを選ぶべきか?」——多くのチームが直面するこの問いに、単純な正解はありません。現場では、タスク管理を強化したい時、ドキュメントやナレッジを蓄積したい時、それぞれのツールの強みが異なります。特にBtoBサービスやSaaS、制作会社などの小〜中規模チームを想定しつつも、複数のプロジェクトが並行する環境であれば、業種や規模を問わず役立つ内容です。
たとえば「社内WikiはNotion、でも日々のタスクはスプレッドシートやチャット履歴に散在してしまい、どこで何を管理すべきか毎回迷う」といった声も多く聞きます。
大切なのは、ツール単体の機能比較ではなく、「自分たちのチームの土台をどこに置くか」を考えること。ClickUpはプロジェクトやタスクの進行管理を主軸に、Notionはナレッジや柔らかい情報の整理を主軸に据えやすい傾向があります。実際には、プロジェクト管理はClickUp、ナレッジやドキュメントはNotion、という併用も多くの現場で現実的な選択肢となっています。
本記事では、タスク管理・ナレッジ・コラボレーション・自動化やAI・UI・料金など、現場で重視しやすい観点を中心に、ClickUpとNotionの違いと選び方を整理します。
目次
ケース1:受託制作や制作会社(複数案件を並行で回す場合)
ケース2:自社SaaSのプロダクトチーム
ケース3:情報発信中心のマーケチームや少人数スタートアップ
どの情報をどちらに置くかの一例
移行・整理の進め方イメージ

引用元:https://clickup.dxable.com/
ClickUpは、プロジェクトやタスクを中心に、業務情報を一元管理したいチームに適したツールです。Space/Folder/List/Taskといった階層構造があり、プロジェクト単位・クライアント単位など現場の実態に合わせて整理しやすく、タスク進行・進捗の見える化や優先順位付けも柔軟です。
タスクの表現力が高く、カスタムフィールドや多彩なビュー(ガント/ボード/リスト/カレンダー等)で、プロジェクトを多面的に俯瞰できる
ワークフローの自動化や外部ツール連携が豊富で、プロジェクトハブとしても活用しやすい
タイムトラッキングやレポート機能もあり、工数管理や案件ごとの振り返りにも役立つ
一方で、ドキュメント機能(ClickUp Docs)はNotionほど自由度が高くはなく、「メモやナレッジの蓄積」よりはプロジェクト付随の情報整理に向いています。また、タスク設計やビューの構成をきちんと考えないと、運用が複雑化しやすい点には注意が必要です。

Notionは、ドキュメントやナレッジの整理・共有を柔軟に行いたいチームに適しています。ページごとにテキスト・画像・表・タスクリストなどを直感的に配置でき、データベース機能と組み合わせることで、さまざまな情報資産を一元管理できます。
議事録やマニュアル、ナレッジ記事、How-toなどを自由なフォーマットで蓄積しやすい
ブロックベースのドキュメント作成で、個人のメモからチームのWikiまで柔軟に設計できる
タスクや案件をデータベースで管理し、ボード/カレンダー/タイムラインなど多様なビューで可視化できる
ただし、大規模なプロジェクト管理や複雑な依存関係を持つタスク運用には、やや工夫や線引きが必要です。通知や権限設計も進化していますが、「誰が今どこまで進めているか」といった進捗の俯瞰は、ClickUpの方が得意な場合が多いでしょう。
細かな仕様は各ツールの公式ドキュメントを参照いただくのが確実ですが、ここでは中小〜中堅規模のチームをベースに、多くの現場で共通しやすい比較ポイントをまとめます。
評価軸
| ClickUp
| Notion
|
タスク管理
| 階層構造+多彩なビューで、プロジェクト全体を俯瞰しやすい
| シンプルなタスクリストや軽めの案件管理向き
|
ドキュメント/ナレッジ
| プロジェクト付随のドキュメント整理に向く
| ナレッジベース・マニュアル・メモの蓄積に強い
|
コラボレーション
| タスク単位のコメント・メンションが充実
| ドキュメント内での共同編集・コメントがしやすい
|
自動化・AI
| ワークフロー自動化やAIアシストで運用効率化
| 文書生成や要約などAIによる執筆・整理に強み
|
UI/導入ハードル
| プロジェクト管理ツールらしく、最初はやや情報量多め
| ノートアプリに近く、書き始めのハードルが低い
|
料金・スケール
| チームが大きくなっても、タスク軸でスケールしやすい
| 小〜中規模チームのナレッジ基盤としてコストパフォーマンスが良い
|
※具体的な料金や仕様は変更されることがあるため、導入時は必ず最新情報を公式サイトでご確認ください。

ここからは、現場でよくあるユースケースごとにClickUp/Notionの使いどころを整理します。どちらか一方に決めきれない場合も、チームの運用や成長フェーズに応じて最適なバランスを探ることが大切です。
案件ごとにタスクが多く、締切やステータス管理が重要な現場では、ClickUpの活用が効果的です。プロジェクト・クライアント単位でSpaceやFolderを分け、タスクを一元管理することで、ガントチャートやカレンダービューを使った進捗把握もスムーズ。
現場では、「案件ごとに異なる管理シートが増えすぎて全体の納期や担当者のリソースを俯瞰できない」「情報がチャットやスプレッドシートにも分散し、どこまで進んでいるか把握しづらい」といった悩みをよく見かけます。
ClickUpでは、Spaceをクライアント単位、Folderを案件単位、Listをタスクの工程別に分けることで、各プロジェクトの進捗や全体のリソース配分が一目で把握しやすくなります。ガントチャートやカレンダーを活用すれば、納期遅延やリソース過多も早期にキャッチできるのがポイントです。
また、Notionには「制作チェックリスト」「過去のトラブル事例と対応策」「レビューの観点」など、ナレッジや再利用しやすいノウハウを蓄積しておくことで、属人化を防ぎ、現場全体の底上げにもつながります。
Notionは制作ノウハウやレビュー記録など、ナレッジ蓄積の基盤として併用するケースが多いです。
プロダクトバックログ・スプリント・ロードマップ管理など、タスク管理とドキュメント管理が両立する現場では、「プロジェクトはClickUp」「仕様・ナレッジはNotion」の併用が現実解になりやすいです。ClickUpで進行・合意形成を可視化しつつ、Notionで仕様書や設計メモ、ナレッジを整理することで、開発・PM・CS間の情報共有がスムーズになります。
まずは「考えをまとめる場所」を重視したい場合や、ツールに慣れていないチームでは、Notionからスタートしても十分機能します。アイデア・原稿・ナレッジをNotionに集約し、案件数やタスクの複雑さが増してきた段階でClickUpを追加導入する、という順番も選択肢のひとつです。
ここからは、すでにどちらか/両方を使っているチーム向けに、実務的な“整理の進め方”をまとめます。
すでにどちらかを使っている、あるいは両方を併用しているチームでは、「どの情報をどちらに置くか」「移行や整理の進め方」をルール化することが重要です。
ClickUpに置くもの:プロジェクト・案件・タスク、期限や担当者が明確な情報、レポーティングや請求に直結する内容
Notionに置くもの:ナレッジ記事、マニュアル、How-to、再利用性や振り返り・企画メモなど柔らかい情報
現状の情報がどこにどれだけ散らばっているかを棚卸し
理想の情報設計(「プロジェクトはClickUp」「ナレッジはNotion」など)を描く
一部プロジェクトで試験運用し、課題やルールを洗い出す
うまくいったパターンをテンプレート化し、命名規則や権限などを明文化

ClickUpはプロジェクト・タスク管理の土台として、Notionはナレッジや柔らかい情報の土台として、それぞれの強みがはっきりしています。多くの現場では、両者を組み合わせることで、運用の幅と柔軟性が広がるはずです。
どちらか一方にこだわるのではなく、チームの働き方や「どんな情報をどこに集めると自然か」を意識しながら、現場に合った使い方を検討することが大切です。
ClickUp=プロジェクト・タスク軸
Notion=ナレッジ・ドキュメント軸
多くの現場で「併用」が有力な選択肢
まずは、自分たちだけでも「情報の流れ」や「土台の設計」を意識して整理してみるだけでも、違いが出てきます。
それでも「自分たちだけでは設計が難しい」と感じる場合は、社外の第三者に壁打ちしてもらうのも一つの手です。私たちCoziesも、現場の状況に合わせた情報設計や運用のご相談をお受けしています。
チームの状況によってはどちらか一方に絞る選択もありますが、多くの現場では「プロジェクト・タスクはClickUp」「ナレッジ・ドキュメントはNotion」と役割分担して併用する方が、無理なく運用しやすいケースが多いです。まずは「期限や担当者が決まっている情報」と「あとから読み返したい知識・メモ」を分けて考えると、自分たちに合うバランスが見えやすくなります。
詳しくは「ClickUpとNotion、併用・移行の現実解」の章をご覧ください。
Notion上のタスクリストや案件管理だけでは、期日管理や担当者のリソース把握が追いつかなくなってきたタイミングが、一つの目安になります。「ナレッジや企画メモはNotion」「プロジェクトの進行管理はClickUp」と役割を分けることで、情報が整理され、どの画面を見ればよいか迷いにくくなります。
詳しくは「ケース別|あなたのチームにはどちらがフィットするか」の章をご覧ください。
いきなりすべてを移行しようとせず、まずは「これから動いていく案件・プロジェクト」からClickUpにタスクを立てていくのがおすすめです。過去の情報はNotion側に残したまま、
今後も頻繁に参照するナレッジやマニュアル
進行中プロジェクトのタスクや議事録
など、優先度の高いものから順に整理していくと負担が軽くなります。料金や具体的なプランは変動するため、導入前には必ず各ツールの公式サイトで最新情報を確認してください。
詳しくは「ClickUpとNotion、併用・移行の現実解」の章をご覧ください。