「現状の広告でいまいち成果がでないものの、これ以上広告費用をあげたくはない…」という悩みを抱えてはいませんか。
広告効果を最大化するには、単に広告を表示するだけでなく、ユーザーが求めている情報を的確に伝える工夫が必要です。そこで活躍するのが広告表示オプションです。
広告表示オプションを使いこなすことで、広告のクリック率やコンバージョン率を高めることができます。
本記事では、広告表示オプションの種類や特徴、導入メリットなどを解説します。
「現状の広告でいまいち成果がでないものの、これ以上広告費用をあげたくはない…」という悩みを抱えてはいませんか。
広告効果を最大化するには、単に広告を表示するだけでなく、ユーザーが求めている情報を的確に伝える工夫が必要です。そこで活躍するのが広告表示オプションです。
広告表示オプションを使いこなすことで、広告のクリック率やコンバージョン率を高めることができます。
本記事では、広告表示オプションの種類や特徴、導入メリットなどを解説します。
目次
広告表示オプションとは、無料で使用できるリスティング広告の拡張機能です。現在はGoogle広告とYahoo!広告で使用できます。
通常リスティング広告は、見出しと説明文で構成されますが、広告表示オプションでは、さらなる追加情報を表示できます。
◆表示できる情報(例)
広告のURLとは異なるページへのリンク
商品名と価格
画像
住所
電話番号 など
これらの中からターゲットユーザーにとって価値のある情報を表示することで、広告の視認性を向上させ、訴求力を高めます。
広告表示オプションを使うことで、効果的な広告運用ができます。この章では、広告表示オプションのメリットを2点説明します。
1つ目のメリットは広告パフォーマンスの向上です。
広告表示オプションは、さらなる追加情報の表示と、それによる広告領域の拡大を実現し、クリック率を高めます。広告費用や施策を変えずに、ユーザーに多くの情報・存在感をアピールし、コンバージョン率やクリック率の向上が見込めます。
2つ目のメリットは、ユーザーエクスペリエンスの向上です。
ユーザーエクスペリエンスとは、「ユーザー体験」「ユーザー経験」とも言い、ユーザーが得られる体験のことを指します。具体的には、商品やサービスを利用したときの使いやすさ、印象などのことです。
広告表示オプションでは、ユーザーに詳細な情報を提供したり、目的の情報や場所へスムーズにたどり着けるようになります。これが、ユーザーの満足度、すなわちユーザーエクスペリエンスの向上に結びつき、うまく行けばコンバージョン率の高まりが期待できます。
この章では、Google広告の広告表示オプションについて説明します。
どのオプションも良いわけではないため、目的にあったものを選ぶようにしましょう。
電話番号表示オプションは、リスティング広告に電話番号を表示させるオプションです。
リスティング広告の説明文にそのまま電話番号を掲載すると、広告が不承認となる可能性があります。
しかし、少しでもユーザーと電話でやりとりすることが想定される、あるいはニーズがある場合、それでは困りますよね。
しかし、電話番号表示オプションは、広告のすぐ下の目立つ場所に電話番号と通話ボタンが設置されています。サイト内を経由することなく、通話ボタンをタップするだけで電話ができるため、コンバージョン率向上の可能性があります。
電話での問い合わせを増やしたい場合、申し込みや予約などを電話で行いたい層がターゲットの場合、提供サービスにトラブル対応をはじめ緊急性の高いものがある場合、などにおすすめでのオプションです。
通話ボタンがタップされなければ料金は発生しない仕組みなので、気軽に設置できます。
サイトリンク表示オプションは、リンクを表示できるオプションです。
リスティング広告で表示されている広告見出しにサイトリンクを設置し、サイト内の特定のページにユーザーを誘導できます。
1つの広告でさまざまなページのリンクを表示させられるため、応えられるユーザーのニーズが広くなることがメリットです。また、画面占有率が高くなり、競合の広告よりも目立つという特徴もあります。
ウェブサイトを保持している広告主であれば、どのような場合でも効果的と言えます。
ですが、特に商品やサービスを複数、幅広く展開している企業に向いているでしょう。
コールアウト表示オプションでは、広告の商品やサービスに関する詳細な情報を表示できます。
広告の説明文にとけこむように、短文で情報を追加できます。シンプルゆえに伝わりやすく訴求力も高いといえます。
「送料無料」や「24時間対応」など、短いキャッチフレーズでアピールしたいポイントを端的に表示できます。リスティング広告の文量では情報が足りない、と感じている人におすすめです。
構造化スニペット表示オプションは、広告の追加情報として、あるカテゴリとそのリストを一度に表示できる広告表示オプションです。
たとえば、「サービス」というカテゴリと「テックサポート、電子機器リサイクル、コンピュータの修理」などといったリスト(カテゴリの種類・内容)を同時に表示します。これにより、商品やサービスの特徴や種類までユーザーに伝えられます。
広告をクリックしていなくても、どのような商品・サービスを販売・提供しているのか伝えられる点がメリットです。
さまざまな商品・サービスを取り扱っている場合や、それらを体系的に表示させたい場合におすすめのオプションになります。
価格表示オプションは、ウェブサイトで提供している商品やサービスの値段・種類・品揃えなどを表示できるオプションです。
画像左側のタイプは、ユーザーが「もっと見る」をタップすることで、価格表示オプションを確認できます。画像右側のタイプは、横にスクロールすることによって、価格表示オプションを確認できます。
価格表示オプションは、直接商品ページに誘導できるのでコンバージョンまでの時間を短縮できるというメリットがあります。
コンバージョン率に悩んでいる場合や、値段を気にしやすい購買意欲高めの層を対象としている場合におすすめです。
住所表示オプションは、店舗やオフィス所在地の地図や距離などを表示できるオプションです。
表示された住所表示オプションの住所が記載されている部分をクリックすると、Google Mapがサイト表示されます。また、右側の矢印をクリックすればGoogle Mapが起動し、目的地までのルートが表示されます。
ユーザーが店舗までの道のりを調べる必要がないため、訪れてもらうハードルを低くできるという点がメリットです。
飲食店やアパレル、ホテルなど、店舗への集客を実現したい場合におすすめです。
アフィリエイト住所表示オプションは、ユーザーが検索した商品やサービスがある、一番近い場所を教えられる広告表示オプションです。
また、在庫状況だけでなく、「付近に〇〇か所」という部分をタップするだけで、店舗の所在地を地図上で確認できる、という仕様もあります。
複数店舗を運営していたり、複数の場所で商品を販売している人におすすめの広告表示オプションです。
アプリリンク表示オプションは、アプリダウンロードのリンクを表示できる広告表示オプションです。スマートフォンでもPCでも使用することができます。
直接アプリのダウンロードに誘導できるという点がメリットで、自社アプリをもつ場合におすすめです。
表示されるリンクは、ユーザーのデバイスに応じたもの(Apple製品のユーザーにはApple App Storeのリンクが表示されるなど)です。
画像表示オプションは、広告に画像も表示できるオプションです。現在はモバイルのみの対応となっています。
たいていは文章のみでしか商材の魅力を伝えられませんが、画像表示オプションを使うことで、インパクトのあるアピールが可能になります。
飲食やアパレル、観光など、視覚的な魅力のある商材を扱っている場合におすすめです。
リードフォーム表示オプションは、予約や問い合わせのためのフォームなどを広告に表示できるオプションです。
いきなりフォームを表示させるのではなく、まず「話してみる」「問い合わせる」といった連絡をとれることがわかるような文言のボタンを設置します。
それを押すと、下の画像のように、問い合わせに必要なフォームがユーザーに表示されます。
画像引用:Google Ads「Google Ads Tutorials: Acquire new customers with lead form extensions」
メリットとしては、ユーザーが広告からフォームにアクセスでき、コンバージョンへ促しやすいという点が挙げられます。
また、ユーザーがGoogleにログインしている場合、いくつかの情報は入力された状態でユーザーに表示されるため、ユーザーエクスペリエンスも高いと言えます。
サイトアクセス数に対してフォームによる問い合わせが少ない場合におすすめです。
プロモーション表示オプションは、広告下部にプロモーションしたいキャンペーンやイベントを知らせる文章を表示できるオプションです。
画像引用:Paid Media Pros「Google Ads Promotion Assets」
父の日や母の日、クリスマス、バレンタインなど、季節のイベントに応じてイベントやセール、キャンペーンをおこなうお店も多いでしょう。
プロモーション表示オプションでは、そうしたイベントが開催されている期間中に告知を表示し、タイムリーな情報提供を可能にします。
イベントやセールやユーザーの目を引きやすく、それがタイムリーな情報であればなおさらです。
表示する機関などのスケジュール設定やアップデートは手軽にできるため、季節や節目ごとにセールやキャンペーンを実施する頻度が高い場合は、利用をおすすめします。
この章では、Yahoo!広告における広告表示オプション(正式には広告表示アセット)について紹介します。大方はGoogle広告のものと同じですが、用語が異なるため、Google広告とYahoo!広告のどちらも利用したい場合は、混乱しないように気をつけてください。
Google広告でいうサイトリンク表示オプションになります。
リンクは最大6つまで(検索結果ページ最上部に表示された場合)表示できます。
Google広告でいう電話番号表示オプションになります。
Google広告でいうコールアウト表示オプションになります。
Google広告でいう構造化スニペットオプションになります。
Google広告でいう画像表示オプションです。
この章では、実際にGoogle広告で広告表示オプションを設定する方法を説明します。
Google広告アカウントをもっている必要があるので、ない場合は作成してから取り掛かることをおすすめします。
▼広告表示オプションの設定方法
まず、Google広告アカウントにログインし、広告表示オプションを追加したいキャンペーンを選択します
画面左側の「アセット」タブをクリックします
「+」ボタンをクリックし、追加したい表示オプション(例:サイトリンク、コールアウトなど)
入力した情報に誤りがないか確認し、「保存」ボタンを押して完了する
各オプションには特定の要件もあるため、詳しくは公式の情報を確認するように注意してください。
続いて、Yahoo!広告における広告表示オプション(正しくはアセット)の設定方法を説明します。
Yahoo!広告の場合、アカウントの配下に各アセットを作成するかたちになります。各アセットによって入力する内容が異なるので注意してください。
ここでは、クイックリンクアセット(Google広告でいうサイトリンク表示オプション)について説明します。
▼Yahoo!広告:クイックリンクアセットの設定方法
広告管理ツールで検索広告のアカウントを表示します
画面左側の「広告表示アセット」をクリックします
画像引用:Yahoo!広告ヘルプ「クイックリンクアセットの作成」
「広告表示アセット作成」ボタンを押し、表示されるメニューで「クイックリンクアセット」を選択します
画像引用:Yahoo!広告ヘルプ「クイックリンクアセットの作成」
クイックリンクアセットの作成画面が表示されるので、各項目を入力します。入力内容は、クイックリンクアセットとして表示する見出し(リンク文言)や、最終リンク先のURLなどです。
「作成」ボタンを押して完了させます
こちらも、詳しくはYahoo!広告の公式情報を確認すると安心です。
広告パフォーマンスを向上させるには、広告表示オプションを設定するだけでは不十分です。きちんと成果を確認し、それを分析する必要があります。
まず、広告の管理画面でクリック率やコンバージョン率などの数値を確認します。
普段から広告を運用していればこちらは問題ないかと思いますが、より詳細な情報を効率的に確認するためには、Googleアナリティクスなどの解析ツールを確認するのも手です。
成果の確認が終われば、それを分析してみましょう。
分析方法はさまざまなやり方があり、一概にこれをするべきとは言えません。
おすすめは、(目的があった)異なるオプションを使ってABテストを実施し、どちらの方が成果が上がるか試してみることです。
広告表示オプションは、広告の見出しや説明文以外にも詳細情報を提供できる機能で、広告効果を高めるために有用です。
広告費用を挙げずにクリック率やコンバージョン率を上げたい場合におすすめです。
各表示オプションには、取り扱っている商材や店舗の営業形態によって向き不向きがあるため、確認してから自分にあったものを選ぶことをおすすめします。
また、一度設定して終わりにせず、定期的に成果を確認し、施策状況を分析・見直すことが広告パフォーマンスを向上させる秘訣です。
広告表示オプションとは、Google広告・Yahoo!広告のリスティング広告における拡張機能です。
さらなる費用をかけずに広告の表示情報を増やすことができるもので、ユーザーに訴求できる情報が多くなることで、クリック率やコンバージョン率の向上が見込めます。
詳しくは「広告表示オプションとは」の章をご覧ください。
広告表示オプションには、追加で費用をかけずに広告効果を高めたり、ユーザーエクスペリエンスの向上によるブランドイメージの向上が期待できます。
詳しくは「広告表示オプションのメリット」の章をご覧ください。