Pinterest広告のターゲティングとは?
Pinterestは、画像や動画を通じてアイデアや情報を探し、保存できるプラットフォームです。
Pinterest広告とは、そのPinterest上に配信できる広告のことです。画像や動画を使ったクリエイティブをホームフィード、検索結果、関連ピン面などに表示でき、ユーザーの情報収集や比較検討の流れの中で自然に接点をつくりやすい点が特徴です。
Pinterest広告を配信する際に、「どのユーザーへ広告を届けるか」を設定する機能がターゲティングです。適切なターゲット像を設定し、自社と親和性が高いユーザーに絞ってアプローチすることで、広告の費用対効果を高められます。
Pinterest広告の概要については、「Pinterest広告の始め方完全ガイド|メリット、費用、効果を最大化させるポイントまで」で詳しく解説しています。
Pinterest広告のターゲティングの種類一覧
Pinterest広告で設定できるターゲティングの種類は、以下の通りです。
|
ターゲティングの基本設定
まずは基本の設定方法を知っておきましょう。各ターゲティングの設定方法は、途中までの操作が基本的に同じです。
【設定方法】
まず、画面左上の3本線をクリックし「キャンペーンを管理する→キャンペーンを作成する」を選びます。

次に以下の項目を設定し、右下の「続行する」をクリックしましょう。
キャンペーンの目的
キャンペーンの詳細
キャンペーン予算とスケジュール
URL トラッキング

※上記の画面が出ない場合、右上の緑枠で囲った位置が「自動キャンペーン」になっている可能性があります。その場合は、「手動キャンペーン」に切り替えてください。
そして、次のページに「ターゲットの詳細」という項目が表示されます。ここから各種ターゲティングを設定しましょう。

※「Performance+」については、他のターゲティング項目と趣旨がやや異なるため、「「Performance+」を使うと自動で細かくターゲティングできる」で解説しています。
オーディエンスおよび類似オーディエンス(Actalike Audience)
「オーディエンス」とは、以下のユーザー情報をベースに、オーディエンスを作成することです。
既存の顧客リストに入っている
過去に自社サイトを訪問している
Pinterestの自社コンテンツにて何らかのアクションを取ったことがある
Pinterestの利用動向や自社の顧客情報を組み合わせて分析し、特定の集団にアプローチできます。オーディエンスでは、主に以下でターゲティング可能です。
利用可能なオーディエンス | 概要 |
|---|---|
サイト訪問者 | 過去に自社サイトを訪問したユーザーを特定し、Pinterestでのターゲティングに活用できます。 |
顧客リスト | 既存顧客のメールアドレス、あるいはモバイル広告ID(MAID)を、CSVファイルでアップロードできます。名前、電話番号、住所など、その他の情報は入力しないよう注意しましょう。 |
エンゲージメント | Pinterestの自社コンテンツに何らかのアクション(ピンクリックや保存、コメントなど)をしたユーザーに、広告を表示できます。 |
類似オーディエンス(Actalike Audience) | いずれかのオーディエンスに似ているユーザーに広告を表示できます。
|
ペルソナ | ペルソナは、Pinterestが保有するシグナルをもとに構築されたオーディエンスへ配信できる機能です。インタレストターゲティングやキーワードターゲティングではリーチしにくいユーザーへアプローチできます。 |
【設定方法】
代表的な「類似オーディエンス(Actalike Audience)」の設定方法を解説します。
「ターゲットの詳細→オーディエンスリスト→新しいリストを作成する」の順番でクリックしましょう。

画面右側に「新しいオーディエンスリストを作成する」が表示されます。そこの左下にある「アクトアライク顧客」から設定してください。

その他の設定方法については、公式サイト「Pinterestヘルプセンター|オーディエンスターゲティングを設定する」をご覧ください。
インタレスト
「インタレスト」では、ユーザーの興味関心や好み、ライフイベントをもとにターゲットを絞り込み、広告を表示できます。例えば、低価格オーガニック食品の販売企業であれば、インタレストとして「健康食品」「オーガニック」「低価格」などを設定可能です。
【設定方法】
「ターゲットの詳細→インタレストとキーワード→インタレストを追加する」の順番でクリックし、自社にマッチする単語を設定しましょう。

設定の詳細は、公式サイト「Pinterestヘルプセンター|インタレストターゲティングを設定する」をご覧ください。
キーワード
「キーワード」では、以下のマッチタイプをもとに出稿時のキーワードを指定できます。
マッチタイプ | 概要 |
|---|---|
部分一致 | 指定のキーワードはもちろん、スペルミスや類語、その他関連語句で検索した際も広告を表示できます。語順は影響しません。 |
フレーズ一致 | 「特定のキーワードに含まれるフレーズ全体を含むピン」と、「フレーズのスペルミスや似ている語句のピン」で広告を表示できます。検索フレーズがキーワードと同じ語順になると一致します。 |
完全一致 | 検索キーワードと検索クエリが完全に一致した(あるいは類似語句)場合に、広告を表示できます。語順も影響します。 |
フレーズ一致の除外キーワード | 検索キーワードが除外フレーズ全体を含む場合、広告が表示されません。語順も影響します。 |
完全一致の除外キーワード | 検索ワードが除外キーワードと完全に一致する場合、広告が表示されません。語順も影響します。 |
マッチタイプを細かく設定することで、ターゲットへリーチしやすくなることはもちろん、親和性が低いユーザーへの表示を省けるため費用対効果を高められます。
【設定方法】
「ターゲットの詳細→インタレストとキーワード→キーワードを追加する」の順番でクリックし、広告表示する検索キーワードを設定しましょう。

設定の詳細は、公式サイト「Pinterestヘルプセンター|キーワードターゲティングを設定する」をご覧ください。
属性
「属性」では、「性別・ 年齢・言語・デバイス 」でターゲティングを絞り込めます。合わせて「地域」も絞り込みましょう。
【設定方法】
「ターゲットの詳細→属性(地域)」の順番でクリックし絞り込みましょう。

プレースメント
「プレースメント」では、以下からPinterest広告の表示場所を選択できます。
すべて(推奨):検索と閲覧の両方に広告を表示できます。
ホームフィード:ユーザーが閲覧するホームフィードや関連ピンに広告を表示できます。
検索フィード:検索結果や関連するピンに広告を表示できます。
【設定方法】
「ターゲットの詳細→プレースメントとトラッキング」の順番でクリックし、表示場所を選択しましょう。

設定の詳細は、公式サイト「Pinterestヘルプセンター|プレースメントターゲティングを設定する」をご覧ください。
「Performance+」を使うと自動で細かくターゲティングできる
このようにPinterest広告では、幅広い角度からターゲティングを設定できます。
しかし、実は「Pinterest Performance+」という機能を活用すれば、上記の細かいターゲティング設定の手間すらも削減できます。
Pinterest Performance+とは、AIを活用しターゲティング・入札・配信最適化を自動で行う機能です。ユーザーの検索履歴や保存の傾向などをもとに、自社にマッチするユーザー傾向を分析し、配信や最適化を自動で行います。
【設定方法】
最初の「キャンペーンの目的を選択してください」という画面で「キャンペーンを最適化する」をオンにしましょう。そうすると、Pinterest Performance+を適用できる目的には「Pinterest Performance+ キャンペーン」と表示されるため、この中から選択すればOKです。

Pinterest Performance+を適用すると、ターゲティングの設定画面がシンプルな項目に切り替わります。

インタレストや検索除外キーワードなどの設定が不要になるため、「広告設定の手間を省きつつも高い成果を出したい」という企業は、活用を検討するとよいでしょう。
ターゲティングを含めた広告の設定事例
ターゲティングのイメージを持つためには、実際の広告導入事例をチェックすることがおすすめです。業界ごとにおけるターゲティング設定時の着眼点を抑えることで、自社で出稿する際の参考にできるでしょう。
主要なPinterest広告の出稿事例として、大きく以下5つが挙げられます。
業種 | 企業 | ターゲティングを含めた 着眼点 | 主な成果 |
|---|---|---|---|
化粧品 | OSAJI | Beautyに加え、周辺関心(アートやデザインなど)まで拡張して効果的にリーチする |
|
住宅 | FREEDOM |
|
|
住宅 | 無印良品の家 |
|
|
映画 | ワーナー・ブラザース『バービー』 | ファーストビューの予約枠を活用し、短期集中でユーザーの興味を惹く |
|
飲料 | サントリー(フレシネ) | 季節やイベントを活かして接点を作り、最大限まで露出を増やす |
|
ターゲティングを含めた各出稿事例の詳細は、「Pinterest広告事例|国内5例から学ぶ「効果」と“そのまま真似できる”やり方」で解説しています。ぜひ参考にしてください。
Pinterest広告で適切なターゲティングを設定し成果を出すコツ
Pinterest広告のターゲティングで成果を出すには、設計時に以下のコツを意識しましょう。
ユーザーフェーズに合わせてターゲティングを設定する
複数項目を掛け合わせて幅広く設定する
除外設定なども活用し適切なキーワードを設定する
ターゲティングから逆算してクリエイティブを制作する
テスト出稿から開始して継続的に成果を検証し改善する
ユーザーフェーズに合わせてターゲティングを設定する
Pinterest広告では、ターゲティングを単体で考えるのではなく、「ユーザーのフェーズ」に合わせて使い分けることが重要です。ユーザーの行動は「認知→比較検討→購入→継続接点」という流れで進むため、それぞれのフェーズに応じてターゲティングの役割を設計することで、より精度の高いアプローチが可能になります。以下は、その考え方を整理したものです。

【新規ユーザーから認知を獲得する】
「Pinterest Performance+」を活用しましょう。Pinterest上におけるユーザーの行動履歴をAIが自動で分析し、自社に興味を持つ可能性がある人物を含め、幅広くターゲティングできます。人力でターゲティングを広げると、どうしても抜け漏れが発生しますが、AIなら膨大な過去データを分析し満遍なくターゲットを抽出できるでしょう。
【比較・検討を促す】
「インタレスト」を活用し、ユーザーが興味関心を持つ事柄の周辺領域をカバーしましょう。適切な周辺領域を設定することで、関連性が高いユーザーも含め幅広くリーチし、比較検討の土台に上げてもらえる可能性が高まります。例えば化粧品会社の場合、メインの興味関心を「ビューティー」に据えつつ、周辺領域として「デザイン・インテリア・レディースファッション・アート」などと組み合わせるとよいでしょう。
【商品購入へつなげる】
オーディエンスの中にある「サイト訪問者」を活用し、過去に自社サイトを訪問したユーザーへ広告を表示しましょう。すでに興味を持っているユーザーへリーチするため、自然な流れで無理なく購入を促せます。
【継続的な接点を持ち、再検討を促す】
ユーザーは一度の接触で意思決定するとは限らず、複数回の閲覧や比較を経て検討を深めていきます。サイト訪問やコンテンツ接触などの行動データをもとに、関心に合わせた広告を継続的に配信することで、再訪問や再検討を自然に促すことができます。
複数項目を掛け合わせて幅広く設定する
複数項目を活用し、さまざまな観点でターゲット像を絞り込むことで、より自社でリーチすべきユーザーを明確化できます。
例えば「インタレスト」で関連する興味関心を絞り込みつつ、「サイト訪問者」で過去の訪問者へ広告を表示しましょう。ユーザーの「興味関心の移り変わり」をチェックし、状況に合わせて親和性が高い商品をおすすめすることで、無理なく購入を促せます。
除外設定なども活用し適切なキーワードを設定する
Pinterest広告は、自社が指定したユーザーの検索キーワードに合わせて出稿できます。親和性が高いキーワードで広告を表示できれば、ユーザーの興味を惹きつけて、自然な形でコンバージョンまでつなげられるでしょう。
キーワード設定時は、「自社と相性がよいユーザーはどのようなキーワードで検索するのか?」を意識してください。例えば、家具の販売店であれば「インテリア」「リビング」「収納棚 おしゃれ」といったキーワードで設定するとよいでしょう。
また、「キーワード」の部分で解説したように、自社とマッチしないキーワードを除外することもおすすめです。自社商品に興味がないユーザーへの広告表示を回避し、費用対効果を高められます。
ターゲティングから逆算してクリエイティブを制作する
適切なターゲティングを設定しても、以下のようにターゲット像にマッチしないクリエイティブを制作してしまうと、なかなか成果を出せません。
キャッチコピーがターゲットの悩みに刺さらない
ターゲットの年代の好みにマッチしないカラーやデザインを使っている
魅力的な写真を使っていない
ターゲティング設定は、あくまでも広告クリックを促す入り口に過ぎません。商品購入へつなげるには、ターゲットの興味関心や悩みにマッチするクリエイティブを制作しましょう。
テスト出稿から開始して継続的に成果を検証・改善する
Pinterest広告で成果を出すには、まずはテスト出稿から取り組みましょう。自社で立てた仮説をもとにターゲティングを設定して出稿し、成果を分析することで、次回以降の方針を適切に定められます。成果を分析する際は、CPAやCVR、CTRなどの各種指標をチェックするとよいでしょう。
成果を効果的に計測するには、ABテストの実施がおすすめです。複数の広告を用意し「検索意図を踏まえて設定キーワードを変える」「ユーザーの興味関心領域をずらす」というように、一部で相違点を作り並行して出稿することで、成果に影響を与える要因を正確に把握できます。











